図書館に生まれ変わったゴッホの病院
ゴッホが気に入った病院の庭園
1888年12月に左耳を切り落とした後にゴッホが収容された病院としてよく知られているL'espace van Gogh (エスパス・ヴァン・ゴッホ)。もともとは L’hôtel-Dieu(オテル・デュー)と呼ばれ、16世紀、17世紀の2世紀に渡り、アルルの主要な病院として建設されました。
ゴッホ作<アルルの病院の庭>
庭園に植えられた草花はゴッホによって描かれた庭園を模倣にしているそうです。
病院の一部は1835年コレラの流行に伴い、病室を増やすために増築されています。1973年にアルル郊外にJoseph-Imbert Hospital(アルル・オピタル・ジョゼフ・アンベール総合病院)が開設されたため、ほとんどの病棟が新しい総合病院に移されました。
1986年に現在の総合文化施設として生まれ変わり、図書館、展示場の他に国際文学翻訳学院 (C.I.T.L.)、大学支部、自治体の公文書保管所などとして利用されています。
施設内にはカフェやお土産屋、トイレも併設されています。
建物の右翼が図書館、左翼は展示場として利用されています。
図書館は4階建までアクセスでき、階ごとにジャンルが分かれています。
図書館カードをつくるのにアルルの住居証明が必要となりますが、館内へのアクセスは誰でも可能。
現在の正面口(Place du Docteur Félix Rey) 病院時代の正面口(Rue Dulau)
現在は、Place du Docteur Félix Reyが入口となっていますが、昔は裏道となるRue Dulau側が正面口として使われていました。コレラや天然痘の原因として信じられていたMiasmes(ミアスマ)と呼ばれる邪気が病院から流れ出るのを防ぐため、ファサードは重厚なデザインに、扉は小さなつくりになっていたそうです。
エスパス・ヴァン・ゴッホ 観光情報
入場料金:無料 (展示場へのアクセスは別途入場料金がかかります)
開園時間:8時〜18時
*2017年9月現在
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