雄牛が町を駆け巡るお米祭り 〜Fete du Riz〜

町中がお祭り騒ぎの3日間

9月8日〜10日まで「Fete du Riz」と呼ばれるお米祭りが行われました。


お米大使なる女性が船でローヌ川を渡りアルルに上陸するところから始まります。


今年は19代目となるお米大使はお米農家の娘、アメリさん(22歳)。



お祭りでは、円形闘技場で開催されるコリーダ(スペイン式闘牛)や馬術ショーや、レピュブリック広場(place de la république)で催されるアルルの名産を紹介するマーケットなど見所がたくさん。



レストランやカフェでは音楽を大音量にかけ繁華街がクラブと化したアルルの街は朝から晩までお祭りが続きます。






マーケットには、カマルグ米、カマルグ塩、ハチミツ、オリーブオイル、オリーブの塩漬け、カマルグ産牛肉、カマルグ産有機野菜、カマルグ産馬乳などの食品から、カマルグ地方自然公園で採取された木材や製鉄を使用したアート作品などバリエーション豊かな名産物が売られています。




マーケットには子供用の遊び場も。古くからアルルっ子を楽しませてきた懐かしのおもちゃがたくさん並んでいます。



数々のイベントが開催されていますが、なかでも人気なのが「ABRIVADO」と呼ばれる雄牛の催し物。「ABRIVADO」とは、プロヴァンス語で「ARRIVE(到着)」の意味を表し、ここでは、馬を統括するカウボーイのことを「ABRIVADO」と呼んでいます。



昔は、カマルグ式闘牛に参観する雄牛は、馬に乗ったカウボーイ(ABRIVADO)に統率されながら道を歩いて闘牛会場まで運ばれました。雄牛が町中を歩くと、町の若者たちは悪ふざけで馬の列を乱そうと邪魔をし、カウボーイたちは雄牛を会場まで安全に運ぶために、馬を全速力で走らせ町を横切っていた、というのがこのイベントの由来。

今日のお祭りでは、雄牛のブリーダーがカウボーイ役を務め、道路の脇には安全対策のため高さ2.5メートル程の柵が備え付けられています。
それでも元気なアルルっ子たちは柵の中に入り、列を乱そうと雄牛を追いかけます。



町中を盛り上げる音楽隊。


初日はローヌ川対岸から花火の打ち上げ。日本の花火大会とは異なり、10分間の短い打ち上げですが、多くの見物客が楽しんでいました。

コメント

人気の投稿