華やかで残虐な闘牛の姿

スペイン式闘牛とカマルグ式闘牛

アルルの街のシンボルともいえる円形闘技場。
推定紀元1世紀末に建造され、現在は闘牛を中心とした様々なイベントに使用されています。






通常アルルで行われている闘牛にはCorrida(コリーダ)と呼ばれるスペイン式闘牛と Course Camarguaise(コース・カマルゲイス)と呼ばれるカマルグ式闘牛の二つに分けることができます。

一般的に、日本で「闘牛」として知られているのは、スペイン式闘牛で、マタドールがムレータと呼ばれる赤い布をひらりとかわしながら牛と闘います。

一方、カマルグ式と呼ばれる闘牛はフランスの伝統的な闘牛で、カマルグ自然地方公園(国立自然保護地域)で育った若い雄牛が登場します。カマルグ式闘牛は雄牛につけたリボンを闘牛が取るというゲーム感覚の闘牛。暴力的な場面がないので、コリーダには否定的なアルルっ子にも人気があります。




「NOVILLADA SANS PICADORS」はピカドールなし見習闘牛という意味。
PICADORS(ピカドール)とは、馬に乗って槍(やり)で牛を弱らせる役の闘牛士です。

スペイン式闘牛には、闘牛士の経験や雄牛の年齢によって下記のように大まかに分けることができます。

Corrida de Toros:正式闘牛 / 4~6才の闘牛
Novillada san Picadores :ピカドールなし、2~3才若い闘牛 / 2-3歳の闘牛
Novillada con Picadores :ピカドールあり、見習い闘牛 / 3-4歳の闘牛
Rejoneo/ Becerrada : 2歳以下の雄牛









入場料金(大人)は10ユーロ。14歳以下の子供は入場無料。



今回の闘牛士はアルルにある「L'ECOLE TAURINE D'ARLES」という闘牛学校の生徒さんたち。



闘牛が始まる前の練習時間。ムレータを丹念にチェックします。




開始10分後、雄牛の背中には2本の槍が刺されます。



コリーダではこの後、さらに槍やナイフを刺していき、最後に止めを刺す雄牛を殺します。

動物好きには堪らない光景だった上、結局闘牛が開始された15分後に退散。
最後まで見ることができませんでした。。
スペイン式闘牛はアルルっ子の間でも賛否両論があり、反対派の人もかなりいるようです。アルルでぜひ闘牛を見たいという方にはカマルグ式を是非お勧めします。



ゴッホ作「アルルの競技場の観衆」


円形闘技場 観光情報

入場料金:(大人)9ユーロ

4月/10月:9時〜18時
5月 〜 9月:9時〜19時
11月〜3月:10時〜17時

閉園日: 1/1、5/1、11/1、12/25   

電話番号:08 91 70 03 70

*2017年9月現在





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